2024年4月2日火曜日

別にそれで誰も死にはしないけどどうにも気持ち悪い日本語があふれる世界

 最近、某大手通販サイト(笑)で本を検索すると下の図の「簡単に確認」というボタンのように、「別にそれで死人が出たりはしないけどちょっと引っかかる」日本語が表示される頻度が高くなったように感じます。

 前はこういうボタンが気になったりはしなかったと思うので、最近になって機械翻訳に切り替わったのではないかと推察しています。おそらくこの「簡単に確認」というボタンを押すと本の詳細情報を「簡単に確認」できるのだと思いますが、もはや以前こういう時、日本語で何と書かれていたかも忘れてしまいました。



 同サイトで別の日には「もっと見せる」という日本語も表示されたことがあると私の手元のメモに残っています(7週間前)。「さらに表示」と書いて欲しかった、とは思いますが、別にそこで「もっと見せる」と書いてあるからと言って私が某サイトで本を買うのをやめることはないですし、誰かが命を落とすこともなければ某A社が突然業績不振に陥ったりすることもないのだろうと思います。

 こういう風に「翻訳が不自然でも別に誰も困らない場面」においては、今後どんどんコストカットが進み、人間のチェックを経ることなく放出されていく日本語がインターネット上にあふれかえることになるのだろうと思います。

 なんだかそんなことを想像するだけで今から頭が痛くなりますが、きっと私ひとりの頭が痛くなったところで誰も困らない、勝手にバファリン飲んどけや、という話なのでしょう。

 日本語を愛する日本国民として、こういう流れが加速するのを止められないのは非常に悲しいのですが、どこもかしこもコストカットで、翻訳ごときにお金かけていられない、という世界観の中「正しい日本語を使って欲しいよう。えーん」という悲しみはきっとかき消されていくのでしょう。

 「ほんの少しの違和感」と大幅なコストカット。天秤にかければ大幅なコストカットが優先されるのは止められませんし、仕方がないことだとは思いますが、日本語の崩壊につながっていくのではないかと非常に危惧しています。テクノロジーの進化と日本語文化の保護という二つの重要事項に挟まれたジレンマですね。

 こういう話、誰かとどこかでしたいと思いますが...誰か今度一緒にやりませんか?

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