私は主に法律文書の翻訳を手掛けていますが特許と医療以外はジェネラルに何でもやる翻訳者です。
翻訳の仕事ってまだあるの?
とは、ときどき浴びせられる言葉です。
身近なところでは2年前に他界した父。
コロナ明けで約3年ぶりに再会した大学時代の友人。
翻訳以外の仕事で知り合った方々。
「翻訳の仕事ってまだあるの?」
「機械翻訳って性能がだいぶいいらしいけど大丈夫なの?」
「ありますよ」
「機械翻訳を使う人は増えたけど私の仕事はあるので大丈夫です」
そう言っても怪訝な顔をされたり、中にはさらに食い下がって
「え、どうしてですか?
DeepLに入れれば結構良い訳が出ますよね?」
と言う人もいます。
ここで機械翻訳の不備や特徴を指摘してその場で疑問を解消してあげる必要はないと思います。言っても納得してもらえないから。
彼らもいつか困る時が来るから、
「機械翻訳もあるけど、困った時にはちゃんと翻訳を生業にしている翻訳者たちがいるから頼ってくださいね」
という情報をネット上の見つけやすい場所においていく。
これは常に私が意識している課題でもあります。
難しいことを説明しても嫌がられるので、とにかく
「私の店は開いていますよ」
ということを定期的に示し続けることが大事じゃないかなと思います。
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